つづき
丹生官省符(にうかんしょうぶ)神社は慈尊院同様、816年に弘法大師によって創建され、官省符荘(国の干渉を受けない特権と納税不要の特権を持った荘園)の総社として栄えた。
正面に見えるのは拝殿、奥に国重文の本殿が鎮座する。
道標に従って、拝殿の右奥につづく町石道を進む。
この写真は172町石と竹林。
道が曲がりくねりはじめると、次第に坂が急になり、柿畑の中の急坂をぐんぐん登っていくと、展望が開けてくる。
落葉済みの柿の木越しに、紀ノ川平野が一望♪
※九度山町は柿の生産量日本一の町。
なぜ12月中旬という日の短い時期に高野山町石道を歩こうと思ったか、それは柿の木の葉が茂ってないほうが展望が良いと思ったから。
さらに、できれば柿の実は少し残っていて、柿と風景のコラボ写真が撮れたら、という狙いもあった。
狙い的中~^^v
丹生官省符神社から50分ほど歩いたとこで、雨引山展望台に立ち寄る。
北東方向の眺め。
紀ノ川の向こうは橋本市、手前は九度山町、上流の右奥は奈良県五條市。
奈良県では吉野川、和歌山県に入って名前が紀ノ川に変わる。
左奥の1番高い山は、大阪府と奈良県にまたがる金剛山(1125m)。
南東方向(高野山方面)の眺め。
左側の1番高い山は高野三山の楊柳山(1009m)、右側の高い山は弁天岳(985m)。
ここで高野山について説明すると、高野山という名前の山はなく、高野町にある1000m前後の山に囲まれた標高800m級の平坦地、つまり天空の盆地のような所。
山の名前ではないけど、和歌山県伊都郡高野町高野山という地名になってる。
展望を楽しんだ後、町石道をしばらく歩き進めていくと、いつのまにやら九度山町からかつらぎ町に入る。
昔むかし見事な大杉並木があったといわれる、137町石付近の六本杉。
ここから先、いったん高野山町石道をはずれ、丹生都比売神社のある天野の里へ下りることに。
つづく