自由悠遊

サイクリング・ハイキング・旅先・散歩先で撮った、風景・名所旧跡・動植物

晩秋の春日山原始林ハイキング1

奈良公園の東側に広がる春日山原始林は、古くから春日大社の神山としてあがめられ、9世紀頃から伐採が禁止されてきたため、今日まで原始性が保たれ、国特別天然記念物にも世界遺産にも指定されてる。

面積は約250ha、ha単位がわかりにくいから球場換算すると、東京ドーム53個分、甲子園球場だと62.5個分、ってますますわかりにくい?^^;
とにかく非常に広大で、遊歩道を1周(+多少寄り道)するのに5時間近く、最寄駅からの往復も含めると、のべ6時間・20kmほど歩いた。

近鉄奈良駅から歩いて奈良公園に入り、かの有名な興福寺東大寺春日大社はスルーして、奈良公園南部の鷺池と浮見堂。

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奈良公園を高畑町側に出てすぐ東の小道に入り、志賀直哉旧居の前を通過して東へ歩いていくと、春日山遊歩道に入る。

照葉樹主体の暖帯林ながら落葉樹も混生し、800余種の植物が生える原始林。

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ここまで来ると観光地の雰囲気はなくなり、静寂に包まれる*^^*

うっそうとした照葉樹林の中に、赤く黄色く色づいた落葉樹。

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照葉樹によって日差しが遮られるため、ここの落葉樹は紅葉が遅め。

遊歩道に入ってから1時間以上歩いていくと、分岐をへて首切地蔵。

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写真だとサイズがわかりにくいけど、人間の身長よりも大きなお地蔵さん。
首の部分が切れてるんですが、江戸時代初期の剣士・荒木又右衛門が試し斬りしたと伝えられる。
お地蔵さんを試し斬りって・・・、そんなバチ当たりな・・・^^;;

次に地獄谷石窟仏を目指して、分岐をわかりにくいほうへ進むと、まずは地獄谷新池に着く。

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池の周囲は日当たりが良いせいか、ここの落葉樹は半分以上散ってた。

しばらく地道を歩いていくと、いったん春日奥山ドライブウェイに出る。
ドライブウェイを渡り、案内板に従って山道を登っていくと、地獄谷石窟仏に到着。

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正面の石の穴の中に、仏様が3名並んでおられます。

仏様をズームアップ。

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なんと平安時代に彫られたもの!
春日山で最古の石窟仏で、国史跡に指定されてる。

つづく

箕面大滝と布引の滝と布引ハーブ園

梅雨入りして蒸し暑くなってきたので、涼しげな(サイクリング自体は暑苦しげなw)箕面大滝の真夏の姿。

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撮影年月は4年前の7月、上のほうに写ってる緑はもみじ、ここは紅葉の名所ですが、青もみじもすがすがしく、紅葉シーズン以外は人が少ないのも良い。
滝道は自転車禁止なので、府道43号線をヒルクライム後、MTBかついで移動した^^;
滝道の関連記事は以下↓

箕面大滝は日本の滝百選に選定されてますが、同じく市街地からアクセスしやすい日本の滝百選つながりで、神戸の布引の滝(全部で4つある)のうち2つを。

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13年前の5月、布引ハーブ園へ至るハイキングコースの途中で撮影。
上:雌滝と新緑、下:布引の滝の中で最大の雄滝(高さ43m・滝壺の深さ6.6m)。

しばらく山道を歩いて、布引ハーブ園に到着。

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六甲山系の標高400mの所にあるハーブ園で、調べたら現在はロープウェイ代と入園料がセットになって、通常1500円・ナイター900円するらしいけど、当時はロープウェイを使わず徒歩であれば、めっちゃ安い料金だけで入園できた。

斜面にハーブガーデン。

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テラスからは神戸の街と海が見渡せるんですが、13年前の私は何を基準に撮影するか否か決めてたのか、せっかくの眺望の写真がなく(苦笑)

園内にはレストランやカフェのほか、温室もある。

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当時は花の種類に疎く、知らなくて珍しいと思ったのか、(実際は珍しくもない)エンジェルトランペットの写真ばかり、ディスクにたくさん保存されており、撮影ポイントの選定センスが微妙すぎた^▽^;

天橋立2松林と元伊勢籠神社と傘松公園

つづき

※9年前に行った天橋立日帰り旅を振り返ってます。

要所要所で立ち止まって写真撮りながら、天橋立の松並木を走り抜ける。

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松林の中の橋立明神。

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海に囲まれた天橋立にありながら真水の湧く、名水百選の磯清水。

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構図が冴えない真正面ショットばかりですが(汗)

天橋立を渡り終えて、対岸の元伊勢籠神社へ。

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伊勢神宮の神様がこの地から伊勢に移されたといわれる古社で、丹後国一之宮。

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こちらの神社のすぐ近くに、有名な股のぞきスポットへ行くリフト・ケーブルカー乗り場があり、私はもちろん歩いて登った。

標高約130mの頂上までつづくハイキングコース(というか階段^^;)を黙々と登っていくと、「お疲れ様です」と係員に出迎えられた先に。

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眼下に天橋立の美しい眺め、絶景☆〃
しかし、ん?私と係員のおっちゃんしかいない?
ここは頂上の展望台で、もう少し下に傘松公園があり、言われた道を下りていくと。

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ボーッと景色を眺めたり、股からのぞいたり、足元が透明んとこ立ったり、しばらく楽しんでからピストンで下山し、帰りは向こう岸まで観光船で戻った。

桜咲く岐阜公園と金華山岐阜城

6年前の春、岐阜へ日帰り旅した時の回想記。

岐阜駅から片道4kmほど歩いて、岐阜公園へ。

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女神の噴水の背後の山の上、お城が建ってるのがわかりますか?
この山は金華山、標高329mの山上に岐阜城がある。

満開の桜をフレームにしてお城をのぞむ。

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桜にピントが合って、お城はピンボケですが(苦笑)

園内にある日中友好庭園。

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中華風の門は杭州門、前に2頭たたずんでる白像は獅子。

杭州門の穴から中をのぞき見る。

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桜と庭園が見えて、めっちゃ風流♪

庭園の中はこんな感じ。

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左の石像は地球儀と龍、奥に中国の湖を模した池がある。

金華山へはロープウェイでも徒歩でも登ることができるけど、私はもちろん徒歩で。
瞑想の小径というコースを登っていくと、途中から岩の多い道になり、予想以上に登山道らしい登山道だった。

展望スポットからの眺め。

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長良川と市街地がよく見える。

そして、天守閣に到着。

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帰りは馬の背登山道を歩いて下山、このコースは岩と木の根だらけだった^^;

下山後に岐阜城を振り返る。

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このあと長良川の鵜飼い乗り場と古い町並みを見学しながら、再び約4km歩いて岐阜駅に戻った。

高取城跡ハイキング

つづき

※4年前に奈良県高取町で雛めぐりを楽しんだ後のハイキングについて。

植村家長屋門と干支雛を通過すると、左手に砂防公園が見えてくる。
砂防公園でトイレ休憩の後、再び歩いていくと、やがて山道に入る。

しばらく山道を登った所に、ユニークな猿石。

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となりの明日香村にも同名の石像がありますが、その兄弟のようなもの。
高取城建築の際、石垣に転用する石材とともに、飛鳥から運ばれてきたと考えられる。

さらに登っていくと、国見櫓跡への分岐。
立ち寄ろうか?スルーしようか?迷ってると、「通り抜けできやんから戻ってこなあかんけど、景色良いから絶対行ったほうがええよ」と声をかけてくださった方がいて、行ってみることに。

国見櫓跡からの眺め1:北西方向。

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中央の丘陵地よりも手前が高取町、そのすぐ右手右端の低山は畝傍山
正面奥のΛ型の山(よく見るとΛが2個連なってる)は二上山、そのふもとは葛城市。
二上山から左の山並みは金剛山地、左端の高い山は大和葛城山、そのふもとは御所市。
二上山よりも右にうっすら見える山並みは生駒山地

国見櫓跡からの眺め2:北方向。

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眺め1の右側につづく部分。
中央付近にピョコンとある低山は耳成山、その右手前の丘陵っぽい低山は天香久山、既出の畝傍山とともに橿原市にある大和三山
左奥は生駒山地、右奥は京都方面。

分岐まで戻り、もう少し歩いていくと、高取城の壮大な石垣群が現れる。

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大手門跡の石垣を通過して、これは櫓跡の石垣(上に登れます)、その奥にも石垣が次々登場する。

奥へ進んで、天守跡の石垣。

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石垣の向こうにまた石垣、石垣が何重にもなって建ち並び、規模がでかくて圧巻!

天守跡の上に登ると。

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高取山583.9mの三角点がある。

天守跡の上から、さっきの櫓跡の石垣を見下ろす。

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写真だと伝わりにくいけど、山上一帯を張りめぐるように、ほかにも石垣がいっぱいあって、石垣だけでも見ごたえありまくり。
さすが日本百名城、さすが日本三大山城。

そしてそして、石垣のほかにもう1つ、3月の高取城跡の見どころを。
本丸跡から周囲をぐるりと山並みが見えるんですが、特に南南東の山景色に感動した。
南南東に何があるかというと・・・。

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近畿の屋根といわれる(近畿最高峰1915mを有する)、大峰・台高山地の残雪の山々♪
この高さの山をふだん見る機会ないから、空に山が生えてるように見える^▽^