自由悠遊

サイクリング・ハイキング・旅先・散歩先で撮った、風景・名所旧跡・動植物

山の辺の道と大神神社ささゆり園

数年前の今頃の時期、現存する日本最古の道・山の辺の道を南の起点から歩いて、日本最古の神社・大神神社にササユリ見に行ったことがある。
大神は「おおみわ」と読み、三輪そうめんで有名な地ですが、そうめんの話は出てきません、あしからず^^;

近鉄大和朝倉駅(桜井駅の1駅先)で下車し、大和川(初瀬川)沿いを北西へ歩いていくと、右岸に仏教伝来之地の碑。

このあたりは古代から水陸交通の要所であり、水路では大阪湾から川を舟で行き来し、遣隋使による大陸の文化はここから上陸したといわれる。

山の辺の道の道標に従って、細い道をしばらく歩いていくと。

この中に安置されてる金屋の石仏を、網目からのぞき見るように撮影。←変態w

高さ2.1m・幅83.5cm・厚さ21cmの岩に浮彫された像が2体、国重文に指定されてる。
ジャイアント馬場さんとほぼ同身長の石仏さん、かなりでかい^o^

ここからしばらく山道を歩いていくと、大神神社に到着。

右奥の建物は1664年に徳川家綱によって再建された拝殿で、国重文に指定されてる。
大神神社三輪山御神体とするため、本殿がないのが特徴。

とてつもなく大規模な神社で、全部紹介してたらキリがないのと、文章編集するのが大変なので、境内のささゆり園で咲いてたササユリの写真をサラッとだけ。

ササユリは西日本固有のユリで、本州中部以西~九州の山地・丘陵地に自生する。

自生してるササユリのほか、各所から奉納された鉢植えも。

今年は5月21日~6月19日の9時~16時まで毎日開園されてるらしい。
ちなみに、神社の拝観・ささゆり園ともに無料^^v

山の辺の道に話を戻して、別の年の春に歩いた、大神神社檜原神社の間の風景。

月山日本刀鍛練道場の所に桜が咲き、周辺の緑とのコントラストが美しかった。

山の辺の道の石標と山道。

この時は大神神社の近くに駐輪してたから、縦走することができず、檜原神社で引き返して往復した。

当尾の石仏めぐり

かつて夏に折り畳み自転車を輪行して、JR木津駅~和束の茶畑めぐり~浄瑠璃寺および石仏めぐり(ここまで京都)~近鉄大和西大寺駅(奈良)とサイクリングした中から、茶畑風景と浄瑠璃寺については以前記事にしましたが、今回は当時公開しそびれた石仏めぐりについて。

京都府木津川市南東部の浄瑠璃寺岩船寺の付近は、当尾(とうの)の里といわれ、奈良に近いこのエリアは古来から奈良仏教の影響を受け、石仏が数多く残っており、サイクリング+プチハイキングでめぐった。

浄瑠璃寺から府道沿いを岩船寺方面へ少し進むと、右手に「やぶの中三尊磨崖仏」。

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正面に地蔵菩薩立像、向かって右に十一面観音菩薩立像、左の岩に阿弥陀如来坐像。
当尾の石仏では最古の1262年作。

しばらく府道沿いを走り、岩船寺の前を通過して道なりに進んでいくと、ミロクの辻に「弥勒磨崖仏」。

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1274年作、笠置寺弥勒如来磨崖仏を写したもの。

ここから山道みたいな細道を行くと、ニッコリほほえむ「笑い仏」。

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1299年作、正面に阿弥陀如来坐像、向かって右に観世音菩薩坐像、左に勢至菩薩坐像、みんな笑顔*^^*

さらに山道の先に「唐臼の壺二尊」。

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1343年作、正面に写ってるのは阿弥陀如来坐像。
どこが二尊なのかと思ったら、(写真には写ってないけど)岩の右面に地蔵菩薩立像がおられるらしい。

分岐を右へ進んで1枚目の写真の地点に出て、府道をはさんだ向かい側の細道を北進すると、ほどなくして左手に「首切地蔵」。

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首は実際切れてないけど、首のくびれが深い阿弥陀像。
「やぶの中三尊磨崖仏」と同じ1262年作。

さらに先へ進んで分岐を左に取ると、「大門石仏群」が現れる。

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お見事っ!!

桜の季節の吉野山

もう立春が来たけど、どう考えてもまだ冬な今日この頃、昔の人の季節先取り感ハンパないw
春を待ちわびて、桜の名所で国名勝かつ世界遺産でもある吉野山について。

近鉄吉野駅から徒歩約40分、金峯山寺の仁王門(上)と蔵王堂(下)。

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撮影したのはデジカメ初心者だった14年前の4月、工夫もヘッタクレもない真正面の構図ばかりですが(汗)、仁王門も蔵王堂も国宝に指定されてる。
14年も前の徒歩時間を覚えてるはずもなく、ハイキングマップ見ながら書いてますw

金峯山寺の境内だったか?となりだったか?に建つ、東南院の多宝塔と枝垂れ桜。

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片道約8kmある吉野山のうち、ここまでは下千本エリアだったはず、たぶん^^;

ここから40分ほど登って、中千本エリアの吉水神社境内からの眺め。

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一目千本といわれる、山桜に彩られた山里の絶景が見渡せる♪

さらに1時間ほど登って、上千本エリアの花矢倉展望台(標高570m)からの眺め。

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奥に大峰の山並みをのぞみながら、眼下に山桜のピンクのじゅうたんが広がる^o^

近くに吉野水分神社

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水分は「みくまり」と読み、社殿は国重文に指定されてる。

さらに登ること約20分、奥千本エリアの金峰神社

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ここから徒歩30分ほど先に西行庵があり、もっと行くと大峰山脈縦走路の吉野奥駆道に至るけど、引き返して帰ってきた。

初冬の醍醐寺2上醍醐編

つづき

山道を登ること約1時間、標高450mの醍醐山の山上にある上醍醐に到着する。

国宝の清龍宮拝殿。

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ここだけわずかに残るもみじが鮮やかだった^^

国宝の薬師堂(上)と、薬師堂の前からの眺め(下)。

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直下に谷間の集落が見え、目の前の山々はたぶん宇治の山。
右奥に少しだけ平野部がうっすら写ってますが、その右端のなだらかな低山は、石清水八幡宮のある男山だと思う。

話を元に戻して、次は五大堂。

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観光客でにぎわってた下醍醐と異なり、上醍醐は人影まばらな静寂の世界。

山頂の如意輪堂(上)と開山堂(下)。

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如意輪堂・開山堂ともに国重文に指定されてる。

山頂からの眺め。

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奥の平地は大阪平野、右奥に大阪のビル群が見える。

晩秋の春日山原始林ハイキング2

つづき

地獄谷石窟仏からさらに山道を30分ほど進むと、舗装された道に出る。
そこが石切峠で、峠から舗装路を少し東へ行くと、峠の茶屋がある。

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あいにく閉まってたけど、江戸時代から営業されてるお店で、ノスタルジックな雰囲気が漂う。
渋色のあじさいがまだ咲き残ってたので、手前にあじさいを入れて撮影w

すぐ東側の集落。

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春日山原始林の西側は春日大社東大寺興福寺があり、観光地で市街地だけど、東側は昔ながらの山里の風景、静かで趣あって郷愁を感じる*^^*

舗装路を西へ行くと、春日奥山ドライブウェイに合流。
案内板に従って西側の山道に入り、ほどなくして春日山石窟仏に到着。

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左の石の穴の中にも、右の石の壁にも、仏様が並んでおられます。

穴の中の仏様(上)と壁の仏様(下)をズームアップ。

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平安時代に作られたもので、国史跡に指定されてる。

春日奥山ドライブウェイまで戻り、ドライブウェイを北へ歩く。
ドライブウェイといっても、車両と歩行者の兼用道(車両は有料・歩行者は無料)で未舗装の部分もあり、「車両もお金払えば通れるハイキングコース」という感じ^^;

てくてく40分ほど行くと、春日山原始林の世界遺産記念石碑。

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近くに大原橋があり、橋を渡って山道を進むと、鶯ノ滝に着く。

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水の落ちる音が鶯(ウグイス)の鳴き声に似てることから、この名がついたらしい。

再びドライブウェイに戻り、若草山方面へ30分ほど歩いた後、遊歩道に入って約1時間歩くと、若草山には登らず奈良公園に出る。

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園内の遊歩道出入口近くの水谷茶屋 with 落ち葉のじゅうたん♪